たった2年で公務員を辞める理由
私は3月で、2年間続けてきた仕事を退職します。
公務員として、安定した収入を得ていましたが、「安定」に全く興味が持てませんでした。
働いても、働かなくても給料は同じ。だからサボる人が多い。
でも「だからってサボるのはおかしい」と思う意見は通らなかった。生ぬるい空気が常に蔓延していた。
「何もしなくても
お金がもらえる」
そんな仕事に一切の魅力が感じられなかった。
同じ仕事をしていれば同じように給料がもらえると思っている人から 、素晴らしいアイデアなど出てくるはずもない 。尊敬など、できるはずがない。
入隊してたった数ヶ月で既に辞めたい気持ちが生まれ、仕事自体にやりがいや楽しみは見いだせなかった。
私の所属していた部隊のみならず、
随所で旧態依然とした悪い風潮が見て取れた。
「たった2年しか働いていないのに何がわかるんだ」と思う人もいるだろう。
今まで2年間も好きになれなかったことが好きになれることはあるだろうか?
私が公務員を目指すにあたって今の仕事は第一志望であり、そこ以外は行く気がないというくらいの覚悟で試験を受けた。
死に物狂いで試験に臨んだ。
その覚悟が実ってか、合格をもらうことができ国家公務員としての人生をスタートすることができた。でも、私は、
「たった2年で仕事を辞めます」
目標を自己申告するように言われても、必ずといってよいほど、上方修正される。
そして、話し合いの結果、上司が押し切る。
最初から結論が決まっている茶番劇を
平気で繰り返す。
自己申告させておきながら、必ず上方修正を指示する。そこにどんな狙いがあるのでしょうか。
上官の自己満足のために、 「他人の時間 」を平気で奪う人たち。
そして平気で奪われる人たち。
理不尽とは、
「説明がつかない指示」でしょう。
「どうしてそれをさせるのか」、
説明がつかないことは全て理不尽な指示。
誰を、なんのために守っているのか、
誰も疑問に思わない。
知ろうとしない、おかしいと思わない、そこに誰も興味がない。
だから、理不尽な指示ばかりが飛び交う。
言いたいことを言うと 「職場で浮いてしまう 」と言う人もいる 。それの何が問題だというのだろう 。どんな実害があるというのだろう。
誰とでも無難に付き合い 、心にもないお世辞を言ったり 、愛想を振りまいて生きていく選択肢は私には無かった。
職場の仲間として認めてもらって場に馴染もうが 、職場で浮いていようが 、仕事にはなんの関係もない 。
むしろ逆に 、ベタベタとした仲良しサ ークルのほうが私にとっては居心地が悪い 。職場では 、やるべき仕事をやるだけ。
「本音を言えません ! 」みたいな人ばかりが集まっても 、何も前に進めない 。
こんな私だからこそ 、
言えることは、あるのだと思う 。
言われたことを忠実にしかできなった人たち。支離滅裂していることにも、理不尽に対する疑問すらも、湧かなくなった人たち。
一生、この甘い世界で生きて行く人たちへ。
AIに取って変わられる人材。
単純作業はロボットがやる時代です。
私は誰の教え子にも
なったつもりはない。
時間をかければクオリティが上がる 、真心をこめれば人に伝わるというのは 、妄想にすぎない。
そして、上官の機嫌を伺い、
「一つひとつの仕事に全力投球しなければ不誠実だ 」
と考えるバカ真面目な上司が 、あまりにも多かった。
そういう人間ほど仕事が遅く 、量も質も悪かったりするからタチが悪い 。
全力投球して自己満足しているのは
本人だけなのに。
惰性と慣習 、組織の同調圧力に流され 、時代にそぐわない仕事のやり方 、非効率的な仕事のやり方をしている人が 、いかに多いことか 。
グダグダと長ったらしい話をしたり 、メ ールを書いたりしてくる人に限って 、結局何が言いたいのかわからない。
「忙しい 、忙しい 」と言う人はたくさんいるけど、実際 、本当に忙しい人はどのくらいいるのか?
「暇なんてない 、毎日残業だらけで有給もとれない 」という人はたくさんいる。
たしかに、誰かに指示されるがまま 、考えもせずに作業をしていれば忙しいと感じるかもしれないけど、
それは、
やることがなくて暇だから 、その隙間を無駄な作業で埋めているにすぎない
、と私は思う。
一方 、時間を浪費することは簡単。言い訳をしたり 、誰かの言い訳を聞いているうちに 、貴重な時間はあっという間に失われてしまう。
何度も何度も思うけど、
一度きりの人生。そして人生は短い。
「辞めたい 」と口にしつつ辞めない人間は 、結局のところ辞めたくなどないんだと思うし、
とにかくその場をしのぐための対症療法を求めてるだけだし、そして、それを一生続けていく。
まるでバンジ ージャンプを跳ぶのをためらっている人のように 。跳んでしまえば 、何かが変わるかもしれないのに。
「やるか 」 「やらないか 」
たったそれだけなのに。
安定を求めることは 、リスクで、
その場に留まり続けることは 、同じ状態でい続けることではなく 、劣化していくということ。
とにかくプライドが高い人ほど言い訳が好きだし、 「失敗してバカだと思われたらどうしよう 」 「思ったことを口にして 、相手から反撃されたらどうしよう 」 とか、
そんなことばっかり心配して 、 「プライド 」を自分の周りに高く築き 、その中に引きこもることで 、弱い自分を守ろうとする。
そんなことして得られることなんて
なにひとつないのに。
社会人になった途端に頭が固くなって、くだらない責任感が芽生え 、やりたいことの一つも実現できなくなる。
準備が足りないからと足踏みしていたら
いつまでたっても満足いくものはできない。
やりたいと思ったら 、今すぐやってしまわずに、いつやるというのだろう。
そして、「お金がないからできない 」と言う人は 、
いったいいくらのお金があれば自分のやりたいことができるというのだろう。
実際に行動して実践することは、言い訳ばかりの人間からすると、どれだけハードルが高いことなのだろうか。その人たちには、その選択にどんな美徳があるのだろうか。
本音を曲げて、ただ惰性で、表向きだけ殊勝な態度をとるという選択肢は私にはない。
「相手が自分をどう思っているのか 」なんてことに関わりあって 、自分の人生がなおざりになるなんて 、本当にもったいないと思う。
辞める決断は、不器用なやり方だったのかもしれないけど、後悔することはない 。
これからも 、中途半端に生きるつもりは 、まったくない。
他の誰かに自分の人生の決定権は渡さない。